働き方の多様化
日本の企業ではどんどんと働き方改革が進んでいます。
外国の企業の取り組みを取り入れている企業も多いです。
そういった取り組みの一つに年俸制があります。
日本の企業では基本的に月給制です。
これから年俸制が取り入れられる企業も増えることが予想されています。
ただ、まだまだ新しいものなので年俸制をとり入れるメリットやデメリットもわからないものです。
そこで、ここでは年俸制の特徴と月給制との違いを紹介していきます。
年俸制とは
年俸制というとプロのスポーツ選手で取り入れられている給与形態として有名です。
日本でも外資系の企業を中心として取り言えられており、これからも増えることが予想されています。
労働基準法にて賃金は毎月1回以上一定の期日を定めて支払うことが定められているので、年俸制といっても毎月支払われるのが一般的です。
年俸制の場合、多くの企業では提示した年俸を12か月分に分割をして支払ったりボーナスが含まれていれば14か月分にわった金額で毎月支払うようにしていたりします。
それ以外にも業務変動型賞与という支払方法もあり、こちらは年俸と賞与が別々に組まれているものです。
たとえば年俸が1000万円だとして、ここには給与と賞与が含まれており給与が600万円の場合には給与は12か月に分割をして支払われ、賞与はボーナスの時に支払われます。
年俸制と月給制の違い
年俸制と月給制との違いで気になるのは残業代です。
年俸制はあらかじめ金額が提示されており、ここに残業代が含まれている場合とそうでない場合があります。
年俸定時の際に残業のことは書かれており、残業が含まれていない場合には毎月残業代が別途支払われる仕組みです。
>>年俸制と月給制 それぞれのメリット・デメリットを解説！
残業代が含まれる場合には年俸が提示される際に残業は毎月〇時間までの時間外手当を含む、という形で明示されています。
この時間を超える残業をすれば支払われることになることが一般的です。
月給制の場合には基本的に年功序列制が敷かれています。
そのために入社時に提示された基本給や賞与といった基本ベースに会社の業績や勤務年数、本人の業績といったものによって賞与が支払われる仕組みです。
そのため、基本的には入社をした時の給与から下がることはありません。
それに対して年俸制の場合には前年の評価をもとにして会社と社員とで交渉が行われて年俸額が決まります。
そのため、前年の業績が悪かった場合には年俸が下がってしまうこともあり、給与が安定しないのです。
特に住民税は前年の年俸をもとに計算されるので税金が引かれるとかなり月給が下がることもあります。
年俸制が取り入れられると自分の業績がダイレクトに給与に反映されるという面で仕事のモチベーションも上がりやすいですし、能力によっては給与が平均以上の金額になることもあり、やりがいはとても高いです。
ただ、その反面給与が安定しにくいこと、評価が適正に行われず不公平が起こったりといったこともあるので注意が必要です。